政治家という職業

 政治家という職業、と申しますとどうしても塩野七生の『ローマ人の物語』などを思い出してしまうぐらいには私は人類暦最初の社会のアーキタイプとしてローマ帝国を認識しているんですが、今の日本政治を見ているとカエサルよりずっと以前の政治混乱状態を思い出させます。

 社会に対する思想、もしくはその前段階の志向がなく、それぞれの政治家が自らの立場を活用し生存する為に弁を振るう姿が長く続けば民に活力が減り、結果として国が荒廃してゆく。民主主義上の政治家は民の声としての職務がありますから、知性、感情から声帯が独立して喝采を叫べば誰しもがやがて疲れ、その疲れから厭世的になり……とネガティブに転がっていくわけです。

 

 蓮舫さんはwikiに記載されている情報を信じるならば、村田蓮舫さんなのですね。

 蓮さんでも舫さんでもない訳でした。選挙ポスターや公式HPでは蓮舫という記載であったため、そのような思い込みが発生したわけですね。これまたwikiの記載からひっぱってくるに父親が台湾人で母親が日本人ということで、台湾系二世のハーフの日本人とのことです。父親が台湾人だからといって日本に住んでいると確定できるわけでもなし、それを一世とカウントするのかという疑問と台湾と日本のハーフってハーフっていうほどでもなく、あれは国別じゃなくて人種間をまたいだときにいうんですかね?自分でいっておきながらかなり怪しい表記だと思っていますが。

 そして蓮舫さんはざっと確認した限りでは台湾について何も考えておりませんね。おそらくそこにアイアンディティを置いていないのでしょう。その点においては政治家としての力が低いと思ってしまいます。だって、自分の基盤の一部について考えを持たない人が政治家に向いているとはいえないでしょう?おそらくなんらかの形で動いているんでしょうし、それを政治基盤なりなんなりに蓄えているからこそ野党第一党のトップに立っているのでしょうが、その考えを可視化しないと瑕疵になりますよ、とつい考えてしまいますね。

 

 しかし、女性活躍社会のシュプレヒコールの前に飛び出てきた女性政治家はことごとくつまづいていますね。確かに今現在の政治家界隈は目立ったら叩かれるのが常套の、社会に対する思想、もしくはその前段階の志向がないと外野から見なされても私は反論できないほどですがこの現状は各人が波に乗り切れなかった、と見るべきか政治家を育てる土壌が弱いのか、どう考えるかが今の課題だと考えています。女性が政治家に向いてないなんてもちろんいいませんよ、イギリスのサッチャー首相がいたじゃないですか!それだけで前例としては十分です!